築10年以上の中古住宅の場合、外壁や屋根など建物の各箇所に必ず劣化事象が存在します。そうした劣化事象を知らずして購入することとなり、場合によっては被害を被り中古住宅を買ったことを後悔してしまうかもしれません。
よくある劣化事象ベスト3は次のとおりです。
1.外壁コーキングの破断や剥離・・・放置しておくと雨漏りの原因箇所となり、壁の中の木材が腐ったり、シロアリが発生したり、壁の中の断熱材が濡れ、断熱性能の低下などが発生。快適な暮らしや建物の安全性が得られません。
2.基礎のひび割れ・・・放置しておくと、雨水の浸入などでコンクリート内部の鉄筋が錆び、膨張することでコンクリートが割れてしまう現象が発生します。こうした箇所は構造上の弱点となり、大地震時、そこから基礎(建物)が壊れやすくなり、人命を守ることができないことも考えられる。
3.屋根裏の水染み跡・・・屋根に劣化事象が存在していて雨漏りが発生しているか、屋根裏で結露が発生していることが考えられる。どちらも快適な住環境を阻害する大きな要因となる。
こうした劣化事象を知っているだけで購入後のメンテナンスの対策ができます。また事前にどれくらいの費用負担が発生するのかわかるため、購入するに値する住宅かどうかといった判断材料になるので、ぜひともホームインスペクションの利用を検討していただきたいです。