今日は、名古屋市中村区へ注文住宅の竣工検査に行ってきました。この住宅の着工日は昨年4月です。なんと約1年かけて完成に至ったという今どき珍しい住宅です。

一般的な注文住宅の工期は、ハウスメーカーや延床面積にも左右されるが4ヶ月程度です。この住宅は延床面積が200㎡を超えていたのでそれなりの工期がかかったかもしれませんが1年とは驚きです。依頼者も「1年もかかちゃいましたね」と苦笑い。

この住宅では4月に配筋検査、5・6月に構造検査と防水検査、計3回の検査を実施してきました。配筋検査と構造検査では今まで見たこともない不具合を見てきましたが、さて竣工検査はどうだったか!?

うん、意外と綺麗に施工されている。

小さな町の工務店さんが建てた住宅ですが、気を使って施工されたなんだなぁ、ってことが検査をしてわかります。

今日の検査は、通常2時間程度で終わる検査内容でしたが、1.5倍の3時間もかかってしまいましたぁ。

検査終了後、大きな不具合がないことを依頼者に伝えると、

「細かくチェックしていただきありがとうございます。やっぱり構造検査のときに重大な不良箇所をしてきしてもらったので、そこから大工さん(職人さん)がピリッとしましたね。先生に検査をお願いして本当よかったです。」

と感謝のお言葉をいただきました。

私は、依頼者にこうお話をしました。

「A(依頼者)さんは、住宅の建築中に専門家による検査サービスがあることを知ってサービスを利用しました。素人なりに住宅建築に真剣に向き合っていたからこそ、こうして完成度の高い住宅ができたと思います。実は、住宅を建てる多くの人は、不具合のある状態で入居し始めているんですよ!」

すると、「本当ですか?いやー本当に検査を依頼してよかったですわー」

こうして意識の高い人だけが満足できる住宅に住むことができるといつも思います。第三者の検査を入れないとしっかりとした住宅は建たないということではないので・・・

自己防衛が必要ということですね!!

2018年3月17日