今日は、午前名古屋で1件面談を済ませ、午後から竣工検査のため西尾市に向かいました。名古屋から西尾まで主に国道23号線を利用したため約1時間半の移動となりました。
竣工検査では、どんなハウスメーカーでも不具合箇所は通常20~30程度あります。今日検査したハウスメーカーは仕上がりがよく不具合箇所も10程度と少なかったです。
しかし、必ず一つや二つ重大な不具合があるので、どんなハウスメーカーでも検査は注意深く実施する必要があります。
上の写真は、エアコンの配管を通すためのスリーブのキャップです。よく見るとキャップと外壁サイディングの取り合いにシール処理がされていません。これでは壁内に雨水が浸入する危険性が大きいです。ただしクーラースリーブと外壁サイディングの取り合いがしっかりシールしてあればその危険性も低くなります。
よって、シール処理がされているかどうかキャップを少しはずしてみると、、、
予想どおり、シール処理がされていません。これでは矢印の箇所から雨水が壁内に浸入してしまいます。雨水が壁内に浸入すれば断熱材は濡れ、断熱効果は低下します。そして更に雨水が入り込むと、壁内ではカビが発生、更に進行すれば木材が腐朽しはじめる、といった感じでとんでもない事態になってしまうのです。
このクーラーキャップが設置されていた箇所は合計4ヶ所、そのうち3ヶ所キャップにシール処理がされていませんでした。これは単純な「忘れ」だったのでしょうか?
クーラースリーブ及びクーラーキャップを取り付ける業者さんはたいてい電気業者さんです。電気業者さんは外壁に穴をあける機会(工事)が多いのでもっと防水に注意して施工していただく必要があります。
こうした施工があることを現場監督が社内及び協力業者に情報を提供し、共有できるかどうかが今後の問題となってきます。ただ指摘されただけで終わらしてはいけません。
2017年11月13日