今日は、中古住宅の検査から帰る途中、取引先の金融機関に立ち寄り、店長さん(以下N氏)とお話しさせていただきました。
春日井市を中心に不動産業を営むA社は、買取再販をメイン事業としていてかなり儲けているとのこと。先日も担当者からA社が買取してリノベーションした物件の融資依頼があったそうです。
N氏曰く、その物件は約2,000万円の売り出し価格がついているとのこと。
N氏は私に聞きました。
N氏「先生(私のことです(^^;)、その物件A社がいくらで買取したと思いますか?」
私「○○百万円くらいですか?」
N氏「よくわかりましたねぇ・・・。すごい利益ですよねぇ!」
私「そうですかねぇ?」
私は、買取再販を行う不動産屋さんは確かに儲かるかもしれないが、かなりのリスクがあることをN氏にお話ししました。
まず、買取再販物件は競売にでた物件が多いです。競売物件は、一括支払いが基本ですので買取る際に大きな資金が必要となります。またリフォームやリノベーションをしないと売れませんから、ここでも大きな資金が必要となります。
売り出し始めてからすぐに売れればいいのですが、いつ売れるかわからないという非常におおきなリスクもあります。
よって、資金力のある会社でないとなかなか買取再販を事業とすることは難しく、ハイリスクハイリターンの事業は長続きしないのではないかという話をさせていただきました。
買取再販物件の中には築年数が古いものもが多いです。よって購入を考えたときには、表面上のことばかりに気を取られないよう注意したいものです。どこか構造上大きな問題をかかえているかもしれないので、どんなリフォーム、リノベ―ションが行われたのか詳しく聞くことも必要です。
2017年4月28日