今日は、西尾市吉良町へ注文住宅の断熱検査に行ってきました。

断熱材の仕様は発砲ウレタン。グラスウールやロックウールといった繊維系の断熱材と比べると断熱性能は高いが少々コスト高です。

施工性はどうかと言うと、繊維系より施工しやすく不具合が発生しにくいと思います。

現場に着くと、ちょうど断熱工事が完了し片付け清掃を行っていました。検査は、厚みが足らなさそうな発砲ウレタンの箇所に、厚み0.3㎜程度のステンレス製のスケールを指していきます。

すると、設計図書では壁の厚みは80㎜必要なのですが、80㎜未満の箇所が散見されます。

屋根裏は160㎜必要なのですが140㎜と20㎜程度厚みが足らないところがこちらも散見されました。また2階バルコニー下も屋根裏と同様に160㎜必要なのですが120㎜と40㎜も厚みが足らなかったのです。

職人さんにこのことを伝えると、「本当ですか?こんなに厚みが足らないところがあったなんてショックです。自分の仕事を過信していました。すみません。」と。

私は、「いくら専門職でも均一に吹き付けることは難しいと思いますよ。毎回完了後にチェックして下さいね!」と伝えました。

手直しをお願いすると、「わかりました。すぐやります」と快諾してくれました。そして私が「今日検査に来てよかったですね?」というと、

職人さんは、「ええ、助かります。また別の日に来なければならないとなると大変ですから・・・」と。

この現場が遠方にあること、2階バルコニー下の厚み不足が広範囲に及んでいたのでまた吹付用の機械のセッティングや養生等が大変なことを考えると、今日検査に来てよかったと思いました。

検査可能かどうか前日に現場監督に確認するため電話したが通じないし、かかってこない。仕方なしに今日来たことが幸いしました。

2018年3月15日