今日は、愛知県豊川市で築43年の中古住宅のインスペクションを行いました。依頼者からいただいた情報によると、空き家の状態とのこと。しかし住宅内に入ると売主の家財がしっかり残っていました。
インスペクションは、空き家の状態で実施することがベストですが、売主がまだ居住中であったり、今日の様に売主は既に退去しているが家財がそのままの状態の場合でも実施することができます。ただしインスペクションできない箇所もでてきます。
やはり空き家の方がインスペクションはし易いです。売主が居住中だと気を使いますし、家財があるととても邪魔に感じます。
さて、インスペクションを進めていくと2階のホール天井に大きな染み跡があります。
こんな染み跡が付いているというと、まずは雨漏りが発生しているのではないかと疑います。しかし、多くの染み跡は、外壁まわりで付いていることが多く、この染み跡は住宅のほぼ中央部分にできていたので雨漏りでない場合もあります。
こうした事象は、小屋裏に入ればほとんどわかることが多いです。
小屋裏に進入してみると、
天井の染み跡上部の梁にしっかり水染み跡がついています。さらに詳しく見ていくと、なんと!!
大きく穴が開いている箇所が発見できました。おそらく台風時横殴りの雨が降るとこの開口から雨が浸入してしまうのでしょう。
たまたま屋根に上ることができたので外から確認すると、屋根の形状から赤丸印の箇所が原因箇所とわかりました。
築40年くらいの住宅で雑な造りの住宅をよく見かけます。特に築年数の古い住宅では雨漏りが発生していることが多いので中古住宅の購入を検討している方は注意深く内見を行うことをお勧めします。
2018年4月12日