今日は、10月から来年の3月まで現場監督向けの講習会の依頼をして欲しいと頼まれていた三河地方のとあるハウスメーカーの事務所にお邪魔しました。

このハウスメーカーさんから、検査業務の委託を受け何件かもう実施しております。

検査の中で気付いたことは、監督さんたちの知識レベルの低さです。

基本的な基準が頭に入っていないので、注意しなければならない施工基準を現場の職人さんたちに指示できません。そんな状況を社長に伝えたところ、監督のレベルアップのために講習会を開催する運びとなったのです。

現状のレベルのままだと、今後業界の中で生き残れないと考えたハウスメーカーの社長は先見の目があります。

近年住宅を買う人、建てる人はハウスメーカーに全幅の信頼を寄せていません。それは、住宅を買う人は内覧時にインスペクション業者に建物のチェックをさせたり、家を建てる人は建築中にインスペクターに検査を依頼するところからもわかります。

こうした世間の流れをいち早く察知し、業務改善をしなければならないと感じたのでしょう。

講習会の内容はというと、検査でよくあった不具合事例を紹介し、何故ダメなのかまでを解説しました。そもそも何が良くて何がいけないのかわからないというレベルですので、一から教える必要があります。

このハウスメーカーの現場監督だけでなく他のハウスメーカーの現場監督の似たり寄ったりですが、、、実際、わたしも現場監督をしていた時代、今の技術知識は持ち合わせていませんでしたし。

講習会に参加した監督さんは、この機会を与えてくれた社長さんに感謝しなければいけません。もしこうした機会がなければ何年経ってもレベルアップは望めないと思うからです。

あとは、講習会を受けてそこで満足することなく、身に着けた知識を自分の現場で生かしていかなければ何も進歩しません。これからこのハウスメーカーの現場がどう改善されていくのか検査時にしっかり確認していきたいと思います。

2017年10月20日