今日は、名古屋市瑞穂区で3階建て住宅の竣工検査(内覧会同行サービス)を行いました。

現地に着くとまだ外構工事の途中。10~20%くらいの確率で外構工事が完成していない現場に遭遇します。玄関に土や砂を持ち込むことがあるので極力こうした状態で内覧会を開催することはやめて欲しいといつも思います。

名古屋市内の市街地はおおかた準防火地域に指定されています。

準防火地域で建てられる3階建て住宅は準耐火建築物とする必要がある訳ですが、この準耐火建築物の仕様は様々で建築確認申請などで確認しないと仕様がわかりません。

今回検査した物件は、準耐火建築物(イ-2)に該当する住宅です。この場合、各部屋ごと壁や天井をプラスターボード貼りにする仕様があります。そんな仕様があるにもかかわらずボード貼りが忘れられてしまった部屋があったのです。

その部屋はというと、浴室(ユニットバス)になります。

ユニットバスを設置するスペースも壁の両側と天井をプラスターボード貼りする必要があるのですが、施工されていない住宅が少なくありません。

上の写真は、天井部分です。梁や床合板が見えてしまっています。これでは建物内部で発生した火ですぐに燃えてしまいます。

上の写真は、一部の壁にプラスターボードが貼り付けてありません。

ユニットバスの壁や天井は下の写真のようにプラスターボードをしっかり貼付け区画する必要があるのです。

市街地の準防火地域で3階建ての住宅を買ったり建てたりする場合は、確認申請で記載している準耐火建築物の防火仕様をしっかり施工しておかないと違法建築物となってしまうし、大切な命を火災で落とすことにもなりかねないので十分注意しなければなりません。

2017年11月18日