今日は、午前中蒲郡市で断熱検査を2件、午後岐阜県可児市で新築の建売住宅のインスペクションということで、移動がハードな一日でした。
午後のインスペクションの現場は、私のビジネスパートナーが購入した建売住宅です。
外回りのざっと見ると基礎にひび割れが何か所も発生しています。床下に入り基礎をみると内側にもコンクリートにひび割れが多く発生していました。
ひび割れが発生する原因はいくつもあるのですが、多くはコンクリートが打ち込まれてからの適切な「養生」がされていないことが原因だと考えます。
住宅基礎の場合、コンクリートを打ったらそのまま放置っていうハウスメーカーがまだまだ多いです。コンクリート打ち込後は、コンクリート表面を湿潤に保ち、乾燥収縮の防止に努めなければなりません。
例えば、下の写真のようにブルーシート等で覆い、高温や強風、直射日光を遮る「養生」を必ず行う必要があります。また気温によって養生期間も変わってくるので、「ひび割れ」のない基礎を作ろうとするとかなり手間がかかるのです。
ということで、手間がかかる部分には不具合が発生しやすいことを知っておきましょう。
建売住宅は、工期優先で現場が進められ、養生が適切されたかどうか不安があります。よって完成時から建物の各部で不具合がみつかる場合が多いのです。建売住宅購入を考えたらハウスメーカー(売主)のいうことを鵜呑みにせずひとつひとつ各箇所をチェックしましょう。
今まで建売住宅をインスペクションして何もなかった住宅あったかなぁ・・・。
無かったです(^^;
2017年5月23日