今日は、午前、西尾市吉良町で配筋検査を済ませたあと、午後から碧南市で竣工検査を行ってきました。
まずは建物の外回りから検査を開始します。外壁を見ていると「目地シールがない」ことに気付きました。今までこのハウスメーカーの外壁は目地シールの仕様だったのです。
最近、シールレスと言われるサイデイングに変更したのでしょう。
写真の版と版のジョイント部分にシール処理はありません。継ぎ目はよく見ればわかります。さすがにサッシ廻りはシール処理がされていますが、外壁にシール目地が無い分外観はかなりスッキリとしたイメージになってきます。
このシールレスの物件を見るのは今日が二回目、やっと建売住宅でもこのシールレスのサイディングが採用されるようになってきた印象です。
サイデイングのデメリットは、なんといっても版間のシール材です。
窯業系サイディングの大きな問題は、シール材の劣化だといつも考えてました。シール材は立地条件にもよりますが10年前後で打ち替えの時期がやってきます。このシール材の問題をクリアにしなくては、いくらいい商品を使っても、建物の寿命にはあまり関係がなかったのです。
いままでシールレスのサイデイングは高かったため、コスト優先の建売住宅ではなかなか採用できなかったのでしょう。しかし最近になって価格が落ちてきた影響もあり、ちらほら見かける様になりました。
サイデイングメーカーやハウスメーカーの努力があってこそよりよい住宅は提供されているものだと思います。シールレスのサイデイングだからといってまったくメンテナンスをする必要がなくなる訳ではないですよ。
日本人は欧米人とは大きく違い、家を建てたり、買ったりするときは異常なまでにこだわりますが、買ってしまってからは家への興味が薄れほったらかしにしてしまう民族のようです。
日本人のこの性格を直さなければ、いつになっても住宅のスクラップアンドビルドの形態は変化していかいと思います。
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2018年2月9日