今朝、名古屋市北区の住宅検査があったため、外出の準備をしていると、携帯電話が鳴った。携帯の表示されている番号を見ると登録されていない番号。問い合わせの電話だと思い電話に出ると、取引先の社長さんでした。
電話の内容は、自社の注文住宅の建て方中、一部基礎がズレていることがわかったのでどの様に直したらいいのかという相談でした。
今までそのような経験が無かったので、知り合いの建築士や業者に聞いてみることを伝え、いったん電話を切りました。
二・三人の知り合いに電話をするも誰ひとり電話に出てくれません。自分で少々考えてみた。
1.該当する基礎部分を解体し、施工し直す。しかしこの方法だと既設の周りの基礎コンクリートとやり直したコンクリートが一体化しないので強度不足が懸念される。また施主(建て主)は不安なお不安がる可能性がある。
2.すべて基礎を壊しやり直す。これがベストだが、コストがかかり大赤字。現実的でない。
3.該当する基礎の立上り及びスラブ(床)に鉄筋アンカーを打ち込み配筋し、増し打ち補強の形をとる。これが一番良さそうかも。
と考えた。
しばらくすると、知り合いの建築士から電話があった。このことを相談すると、上記の3の方法ならいけるのではないかという話になった。ただし施主の了解が得られるかどうかが問題だという。
間違って施工された施主の立場からすると、3の方法でもなかなか納得してもらえないかもしれない。
何故、基礎がズレてしまったかの原因は次のことが考えられる。
1. 現場監督のチェック漏れ。
2. 保険法人の検査の怠慢。
3. 基礎業者のケアレスミス等・・・
基礎施工前に、現場監督は施工図を書き、上司や下請け業者のチェックさせる。施工図をもとに現場を進め、2重3重のチェックを行うことが重要と思う。住宅の基礎で施工図を書く現場監督はほとんどいないだろう。皆下請け業者にまかせている。だからたまにこうしたミスが発生する。
これから家を建てる人は、現場では、大なり小なりこうしたミスが発生していることを知り、今から対策を考えておいた方がいいと思います。
2017年8月22日