今日、構造検査に入った住宅は、不具合箇所が非常に少なく比較的ていねいな仕事がされている印象をうけました。

屋根を支える柱みたないものを「母屋束」といいます。そしてこの母屋束には、地震で倒れないようするため雲筋交いと呼ばれる補強材を母屋束どおしに取り付ける必要があるのです。

下の写真は、雲筋交いが梁に釘打ちされています。この施工法は間違った方法で、雲筋交いは母屋束に固定することが本来の正しい施工法です。

この部分について、大工さんに聞くと、

「そうですよね。束(母屋束)に固定しないとまずいですよね!?」

と回答がありました。

現場に入っていた大工さんは、30歳前後の若い方ではありましたが、「ちゃんと技術的な知識をもっているな」と思いました。しかし、こうした箇所は、自分で判断しないで現場監督に聞いてから施工してもらいたいものです。

住宅メーカーの監督さんを含め協議した結果、母屋束に補足材を取り付け、その補足材に釘打ち固定していただくこととなりました。

是正後の写真は下。

冒頭にも書きましたが、全体的にきれいな仕事がされており、しかも技術的にも正しい施工がされていました。正しい知識をもった職人さんは腕がいいということを証明しているような現場です。

職人さんに正しい基準を伝えるのは現場監督の役目だと思いますが、なにせ彼らは、管理している手持ちの現場数が多いので、なかなか本来の業務を行うことは難しそうです。

こうした問題を解消しなければ、どんな住宅メーカーも品質を向上させることはできないと思います!

2017年5月10日