今日は、愛知県東郷町へ建売住宅の内覧会同行サービスに朝一で出かけました。ゴールデンウィーク最終日ということもあり朝は交通量が非常に少なく予定より30分も早く現地に到着しました。
ボーッとしていても仕方がないので、外壁などの外回りの診断を早速始めました。
どの物件でもよくある、ポーチ床タイルの下地不良や、サイディングの目地加工忘れなど数ヶ所指摘箇所があります。ただしそんなに出来は悪くありません。
予定時間になると、依頼者、不動産会社担当者、売主と三者が集まりました。挨拶、説明を終えると今度は建物内の診断に移りました。
リビングの診断をしていると、これまたよくある不具合の「壁クロスの剥がれ」を見つけました。
写真でもわかる様に、建具枠と建具枠の間の巾が狭い部分。こうした所はクロスが貼りづらいため枠の取り合い部分がかなりの確率で剥がれていることが多いです。
この場所に、目印としてマスキングテープ貼りをしておきます。(不具合箇所にテープを貼ることは予め売主からの許可を得て貼り付けています)
すると、このマスキングテープを見つけた売主の担当営業マンが「これはうちの仕様です。」と言います。
早速、この程度は直さないようとプレッシャーをかけてきました。
私は、同じような場所のクロス貼りの施工箇所を指し、「えっ、あっちはこんな状態じゃないですけど、こっちだけが御社の仕様なんですね?どのように仕様を使い分けているんですか?」と聞き返しました。
すると、それを確認した営業マンは、「あっ、直します!」とあっさり降参しました。
売主は、できるだけ早く「売りたい」という意識強すぎるので『こんなもんですよ』と誤魔化し引き渡しを早くしようとします。
もう少し売主は買主の立場にたってもらいたいです。インスペクションをしはじめて8年目になりますが始めた頃と今もそんなに売主のスタンスは変わっていないみたいです。
あとこんな珍しい不具合もありました。
掃き出しサッシのアングルピース(床材と固定させる部分)と言われる部材が弓なりになって浮いています。近年樹脂サッシが主流となってきており、部材が柔らかいためちょっとした取付精度が悪いとでこんな事象が発生することがあります。昔はアルミ製だったためこんな事象はなかったと思いますが。。
依頼者、不動産会社担当者、売主の三者でチェックをしていましたが、この箇所は、誰一人気付いていませんでした。
建売住宅ではちょっとした不具合を入居したあとに気付いても補修してもらえないことが多いのでこうした内覧会で時間をかけチェックすることをお勧めします。
2018年5月6日