今日は、岐阜市で注文住宅の内覧会同行サービスを実施致しました。

現場へは、国道21号を利用し各務原経由で行きました。途中少し渋滞が発生して、また国道の歩道を多くの人が歩いていたため、「今日は何かあるのか?」と思いながら走っていると、各務原の自衛隊飛行場で「航空祭」が開催されていたのでした。

はじめて「航空祭」のことを知り、多くの航空ファンがいることに驚きました。

さて、今日の内覧会の住宅はというと、とある岐阜市のハウスメーカーが倒産し、そのハウスメーカーの下請けとして入っていた可児市のハウスメーカーが引き継ぎ完成させた住宅でした。

なんとも複雑な状態になり、依頼主は住宅の完成まで気が気でなかったと思います。そんなところからしっかり建てられているのだるかといった不安がありサービスを依頼したそうです。

外壁、内壁とも凝った左官仕上げだったりして、依頼者のこだわりが随所に垣間見えます。

当初、依頼者からサービス利用の事情を聴いていたので、いつもより注意して検査しなくてはと思いながら検査をはじめました。

すると綺麗な仕事がされていることに驚きました。全く不具合がないという訳ではないですが、今年一番の出来映えの住宅に出会いました。

このことを、検査後の報告で依頼者に伝えると、非常に喜ばれ、そんな状況をみた自分も幸せな気分になりました。

ハウスメーカーの施工担当者が、もっと褒めて下さいとアピールしてきましたが、「あまり褒めてしまうと御社の回し者の様ですし、第三者性が薄れてしまいますから」と軽くジャブを打たせていただき、話を終わらせました。

今日の住宅の様に、不具合の少ない住宅を建てるためには何が必要かというと、建て主が家づくりに積極的になることだと思います。

住宅を建てる多くの人達は、おおかたハウスメーカーにまかせてしまいます。特に建築中の施工に関してはノータッチになりがちです。今日の依頼者に話しを聞くと建築中は何回も現場に足を運んだとおっしゃっていました。だから、依頼者の気持ちが現場に伝わり緊張感が生まれ、素晴らしい住宅が完成したのでしょう。

こうして深く家づくりに関わることで理想の住宅はできていくと私は思います。

建て主の顔が見えない建売住宅では今日の様な住宅に出会うことはほとんど皆無です。

住宅購入はくじ引きみないなものだとよくサービスの依頼者に話すことがあります。運、不運があるという事なんですが、何もしなければ″はずれくじ″を引く確率が高くなり、大きく関わっていけば″あたりくじ″を引く確率は高くなるのです。

″あたりくじ″を引くためにはまずは真剣に家づくりを考えるところからはじめるべきなのでしょう。

2017年11月19日