昨日、「建築基準法違反など“欠陥住宅”が続出している」と、とあるローコストのハウスメーカーの記事がインターネット上で話題になっていました。

取り上げたメディアは様々なスクープを連発している『週刊文春』

今日、そのハウスメーカーで住宅を建てている方から、途中からでも検査ができるかどうか?や建築中の検査についての問い合わせが何件かありました。

以前、弊所もそのハウスメーカーの検査をさせて頂いたことがあるのですが、その依頼者の一人から「検査していただいたのですが本当に大丈夫ですか?」という連絡をいただきました。

その方には、検査時の写真を確認したら特におかしな点は見当たらなかったことをお伝えしたら安心されました。

このハウスメーカーが建てたすべての住宅が”欠陥住宅”ではないのです。何千、何万棟の一部で”欠陥”といえる建築基準法違反の施工が見つかったに過ぎないと私は思います。

こうしてインターネットで「欠陥住宅」だなんてニュースを流すことはあまり関心しません。確かに「欠陥住宅」を建てていると言われるハウスメーカーに大きな問題はあります。そうはいっても、現在建築中の人たちやこれからこのハウスメーカーで家を建てようとする人たちのことを不安がらせるだけです。

家を建てるということは一生に一度と考える人が多いハズなのに、一度きりの大きな買い物で、素人だからといって全てハウスメーカーまかせにしてしまうことが大きな問題なんです。

確かにハウスメーカーは住宅建設のプロです。しかし、実際住宅を建てているのは機械ではなく人間(職人)です。どんな住宅にもミスや勘違い、そして手抜き工事がある可能性があるのです。

よって今も昔も、トラブル(欠陥住宅)を防止する策を自ら講じて住宅建設に当たらないと、こうしたニュースに踊らされてしまい、幸せな生活をおくろうと計画した家づくりが台無しになってしまうかもしれません。

これからの家さがしや家づくりでは、私たちの様な第三者の目を光らせることが住宅購入のスタンダードになっていくことを願っています。

2017年3月16日