今日は、名古屋市中区丸の内で不動産事業を営む社長の依頼で、営業マンに対し「インスペクション」の説明会を実施させて頂きました。
この社長は、来年の宅建業法改正をにらみ、7月から買主向けにインスペクションサービスを提供しようと企画し、まずは営業マンにインスペクションとは何かを理解させるため、説明会を私に頼んできたのです。
参加した営業マンは4人。去年不動産会社向けに実施したホームインスペクションセミナーの資料を簡略化し約1時間程度説明させて頂きました。
ほとんどの方にインスペクションを理解して頂き、有意義な時間を過ごすことができたと思います。
来年4月に宅建業法が改正され、「インスペクションの告知」が義務化されます。しかし法改正まで1年を切っているにもかかわらず、多くの不動産営業マンは「インスペクション」を知ろうとしません。
それは、「告知の義務」であって「実施の義務」ではないため軽くインスペクションをみているからでしょう。
業法改正後、不動産売買をしようとする人達には必ず「インスペクション」というワードを耳にすることになる訳ですからインスペクションの利用は確実に増加します。よって今から顧客にインスペクションが何かを知り準備をしておく必要があるのです。
もし、あなたがインスペクションについて質問した時、すぐに答えられない不動産営業マンだったら、その会社で物件を仲介させるのは控えたほうがいいかもしれません。
今後、世の中の流れに乗りきれない不動産会社は淘汰されていきます。そしてインスペクションを理解し、活用しようとしている不動産会社が、健全な中古住宅流通を創造していくことは間違いないと思います。
2017年6月12日