今日、こんな方からお電話でお問い合わせいただきました。

この方(以下Oさん)は、注文住宅を建て、施主検査のときに専門家に同行してもらいたいと考え、電話をしてきたのです。話を終えると、とりあえず日程調整してから正式に申し込みたいとのことでした。

電話を切りしばらくするとOさんからふたたび電話がありました。

「ハウスメーカーからホームインスペクション拒否されてしまったので申し訳ございませんが今回は・・・」

「そうなんですね。仕方ないですね。」というとOさんは、

「こんなことありますか?」と聞かれたので

「今まで経験ないですね。長期間ハウスメーカーさんと一緒に家づくりをされてきたOさんにお伝えするのはなんなんですけど、そのハウスメーカーはそんな自身のない住宅を建てられたんですかね~」と答えました。

拒否してきたのは会社は名古屋を中心に住宅を建てている中小の工務店です。こうした中小の工務店はインスペクションを拒否する傾向があるように感じます。

Oさん「社長が許してくれないんです。検査するとどこか不具合はあるものなんですか?」

私「大なり小なり、約20か所くらいの不具合箇所を指摘することが多いです。建築中にも検査をさせてもらった住宅は比較的少ないんですけど。」

Oさんは、「仕方がないので私たちだけで頑張ってみます。」と不安げでしたので、私はこんなアドバイスをしてあげました。

「一度、ハウスメーカーに引渡し後に検査をしてもいいか聞いてみて下さい。多分引渡し後なのでダメだとは言わないでしょう。でも検査をして不具合があった場合は是正してもらえるかどうか必ず確認してください。OKならば引渡し後入居前にインスペクションをして入居前にしっかり是正してもらった方が安心できますよ」と。

Oさん「わかりました。ありがとうございます。」

家を建てる、家を買う場合、ホームインスペクションに対する考え方をハウスメーカーに聞いて、その反応も含めハウスメーカー選びの判断をした方が良さそうです。

2018年3月24日