今日は、午前に愛知県一宮市で新築建売住宅のホームインスペクション、午後から西尾市でトラブルインスペクションを実施しました。
ダブルヘッダーで、しかも午後は遠方でしたので非常に疲れて帰ってきました。
午後のトラブルインスペクション。事の経緯は、台風時に外壁のガルバリウム鋼板が強風で剥がれてしまったことからはじまりました。
「この家、欠陥が他にも存在しているかも・・・」と不安に思った家主がハウスメーカーを通じてインスペクションの依頼をしてきたのです。
まだ築1年未満の新築住宅です。インスペクションを進めていくと特に大きな不具合はありません。しかし小屋裏に進入すると、天井断熱材がまるっと設置されていないではないですか!
また床下に進入して基礎の状態を見るとクラックが全域で見られ、0.5mm幅以上のクラックが既に発生しています。場所によっては0.5mm幅未満でも貫通している可能性のあるクラックもあるようです。
インスペクション終了後、家主及びハウスメーカーに上記の不具合があったことを伝えました。家主は、天井断熱材がないことを聞いてひどくあきれていました。それもそうです。「あるべき断熱材」が“ない”のですから。。。
家主の抱いた不安は的中してしまったって感じです。診断結果を報告しているときそう感じました。
現場監督やハウスメーカーはどんな管理をしていたのでしょうか?
住宅を建てると入居後に色々なトラブルが発生する可能性があります。私はいつもこうしたトラブルを回避するためには自己防衛をしましょうと言います。
つまりインスペクションをするということです。特に建築中から行うことをお勧めします。トラブル回避には持って来いの手法ですが、皆さんそこまで頭もお金も回らない様です。
2017年10月21日