今日は、岐阜県可児市へフラット35適合証明の検査に行ってきました。
現場に着くと、工事業者が駐車場の整備のため、重機を動かしています。この重機をよく見ると○○不動産と不動産業者の社名が入っていることに驚かされました。
不動産業者が工事まで!?
どうも買取再販の不動産業者さんだったのです。
家の中に入ろうと鍵を開けようとすると、工事業者の人が「何しに来た!?」と怪しむような感じで訊ねてきました。
「フラットの検査で!」と答えると、「おぉ、聞いてる聞いてる。」
この太々しい人は何者かと思いきや、この不動産会社の社長だったのです。この社長自ら重機を動かし駐車場の整備をしていたのでした。
写真を見てもおわかりのとおり、家と道路の高低差が2mくらいありそうです。この高低差をどう処理するのか工事を行っていた職人さんに聞くと、
「社長がブロック積んでくれっていうので困ってんだよ!」とおっしゃいました。
2mの高低差をブロック積で処理しようとしているのです。なんとも不動産屋らしい発想です。
通常1mを超えるような高低差だったら鉄筋コンクリート造の擁壁を造るのが我々建築を行う者の常識なのですが、不動産屋さんでは利益を出さないといけないのでコスト優先で仕様を決めるためブロック積となってしまったのでしょう。
2mブロックを積むとなると10段積になります。いくら鉄筋を細かく入れたとしても、土圧がかかればすぐに傾いてしまうと思います。
もし、倒れでもしたら大変なことになるに間違いありません。
ブロック積みはせいぜい5段積までと覚えておいた方がいいです。
2018年1月12日