新築の住宅を建てるときに、ハウスメーカーや住宅販売会社は、10年間の瑕疵担保責任を負います。これは、平成11年に制定された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により定められたもので、工事が始まると「基礎配筋完了時」、「上棟完了時」の2回、瑕疵保険法人の検査人が現場で検査します。

今日、愛知県蒲郡市へお付き合いのある住宅メーカーの建売住宅の配筋検査に行ってきました。ちょうど保険法人(日本住宅保証検査機構:通称JIO)の検査と同じタイミングで検査を実施することになりました。

私の検査では以下の指摘事項がありました。

「鉄筋のあきの不足」

通常鉄筋と鉄筋の間隔は、①25mm、②粗骨材の最大寸法×1.25、③鉄筋の径×1.5のいづれか最大の数値を確保しなければなりません。ほとんどの住宅の場合、②が該当してくるため32mm以上あるかどうかをチェックします。しかし写真でスケールをあてている箇所は、20mm未満のため、検査はNGとなります。

鉄筋のあきは、コンクリートのまわりをよくすることと、確実に付着強度を確保するために設けられている数値のため、"あき″を確保する必要があるのです。

「配管部分の鉄筋のかぶり不足」

設備配管が鉄筋に密着して固定されているため、鉄筋のかぶりが全くない状態です。配管部分においても”かぶり”を確保しないと強度不足の懸念があります。また将来鉄筋の腐食が早まることも考えられます。この写真の部分では最低40mmは確保しなければならないのです。

一方、JIOの検査員はこうした不具合を指摘しません。
何故なのでしょうか?

こうして、保険法人の検査員と私達民間の検査員の見るべき箇所が違っています。また配筋検査の場合、検査時間は保険法人は15分~30分程度。しかし民間の検査は1時間から1時間半と大きく違います。

上記の指摘事項は建築基準法上に記載されている基準です。しっかり規定通りに直しておかないと将来住宅の欠陥となる可能性があります。

今日も、保険のための検査だけでは不十分だとあらためて思った次第です。

2017年3月21日