今日は、犬山市の○建設が建てている住宅の構造検査に行ってきました。この住宅での検査は2回目。合計4回の検査を完成まで行う予定です。

構造検査は特に、柱や梁の接合箇所の構造金物のチェックや、筋交い金物や各部材の釘打ちチェックがメインになります。一つずつ見える箇所全数をチェックしていくため時間が結構かかります。

下の写真は、仕口(柱-梁接合箇所)の金物の写真です。一見しっかり取り付けられてると思いますが、この取り付け方では少々問題があります。

どこが問題なのでしょう??

わかったあなたはプロです!!

下の写真を見て下さい。

赤い丸印のビスが、床の構造用合板のジョイント部分(赤い破線)に打ち込まれています。これが問題箇所です。

この金物の梁側に固定するビスは黒色のビスになります。これは構造用合板の上から打ち込むためのビスで、直接梁に打ち込むビスより、合板の厚み分だけ長さが長いものになっています。

写真では、黒色の3本のビスのうち真ん中のビスが、合板のジョイント部に打ち込まれており合板を貫通していないことがわかります。この打ち込み方は、金物メーカーが想定していない打ち方のため、この金物に設計上の耐力があるかどうかわかりません。

よって、下の写真の様に付け直してもらいました。

まず、ハウスメーカーはしっかりとした施工法を職人さん教育すべきです。教育がされていないがために職人さんが間違った仕事をしてしまうのです。

もしあなたが現場で金物チェックをする機会があるのならば、付いているかどうかだけではなく、付け方は正しいかどうかも見て欲しいですね。

「そこまでできない!!」とツッコまれそうですが、安心できる住宅を建てたいのであればしっかりチェックしなければならないと思います!

2017年7月1日