愛知県西尾市の現場で断熱検査を行いました。

今日検査したハウスメーカーでは今までロックルールを断熱材として使用してきたが、ここが使用する最後の現場らしい。

検査を行うと、数ヶ所天井で隙間が発生している所があったが、全体的にしっかり施工されていて問題ない状態でした。問題箇所は、すぐに手直ししてもらい合格です。

ロックウールやグラスウールの繊維系の断熱材は、今でも住宅建築において主流の断熱材ですが、発砲プラスチック系の断熱材が台頭してきたため下火になりつつあります。

繊維系ロックウールは施工の難易度が高いところが問題で、断熱材の切り替えをするメーカーが増えてきたという印象です。

施工の難易度が高いと言いましたが、実はそんなに施工自体難しくないのです。施工する大工さんの腕や施工知識が乏しいことが原因で、品質にバラつき(住宅により断熱性が変わる)が発生してしまうのでした。

ハウスメーカーは品質確保のため、価格は少々上がるものの発砲プラスチック系を採用し始めたのでしょう。

ただ、施工さえ正しくされればそんなに大きな違いがあるとは思いません。

ここで、ロックルールの特徴を簡単に説明しておきます。

「ロックウール」は、高炉スラグや天然岩石が原料で、製鉄時に副産物としてできる繊維系の断熱材です。断熱性に優れ、熱や水に強く、環境にも優しいという、断熱材としては理想的な特長がある。

住宅だけでなく、ビルや工場でも断熱材・保温材・防音材などとして使用されていることから、実用性の高い断熱材でることが言えます。

住宅の断熱材を考えたとき、ロックルールを消去法で消さないよう注意してもらいたいものです。

2017年9月12日