今日は、愛知県瀬戸市の築3年の住宅診断を行いました。

依頼者からお問い合わせの電話をいただいたとき、雨漏りが発生しているので調査をして欲しいという内容でした。しかし、築10年未満ということからハウスメーカーの瑕疵担保責任期間なので、まずはハウスメーカーと相談し、調査会社を決定した方がいいというアドバイスをさせていただきました。

翌日、依頼者から再度お電話をいただき、雨漏り以外にも気になる点があるので住宅診断をして欲しいとの依頼をうけ、本日ホームインスペクションを行ってきました。

依頼者が特に気になる点は、壁紙(クロス)のあちらこちらでひび割れが発生しているので建物が傾いているのではないかということです。

しかし、レーザーレベルによる住宅の床のレベル調査や傾き調査から、建物に傾きはありませんでした。診断後、ひび割れの原因は、建物の傾きが原因ではないことを依頼者に伝え、原因として以下のことが複合的に起きているのではないかというお話しをさせていただきました。

①木造であるため、乾燥収縮や反りの影響でボードが木材の動きに追随できず、ボードのジョイント部でひび割れが発生した。

②工事中、雨の影響などで木材の含水率が高いまま施工してしまった可能性があり、木材の収縮が大きくなり上記①の原因で全域で発生した。

③ボードを固定しているビスのピッチが粗いかもしれない。

④事前に依頼者から、近くに愛知環状鉄道があり電車が通るたび結構な振動があることを聞いていた。よって振動による原因もあるかもしれない。

とりあえずは建物が傾いていることが原因ではないことがわかり、依頼者は安心されました。

2017年4月23日