今日は、昼から名古屋市中区丸の内の事務所で打ち合わせ後、夕刻「改正宅建業法におけるインスペクション」について話しをして欲しいと西区の不動産会社から依頼があり、営業マン向けにセミナーを行いました。

主に、インスペクションとは何か?について話しをさせていただきました。

いま、インスペクションといってもさまざまなインスペクションがあります。

1.中古住宅購入前のホームインスペクション
2.中古住宅売却時のホームインスペクション
3.既存住宅瑕疵保険加入の為のホームインスペクション
4.リフォーム前のホームインスペクション
5.新築一戸建て完成時のホームインスペクション
6.建築中に行うホームインスペクション

そして、、
7.宅建業法改正におけるホームインスペクション(以下、宅建インスペクション)

今日は7についてのお話がメインです。

私が所属する、日本最大のホームインスペクション団体『日本ホームインスペクターズ協会』は、以下の様にホームインスペクションを定義しています。

「ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行う専門業務です。」

しかし、宅建インスペクションは、ただ劣化の有無を売主または買主に見せる報告書に記載するだけ。私たちが通常しているインスペクションは、その劣化事象を今後どうしたらいいのか「アドバイス」までしているんですね。ここが大きな違いになることを力説してきました。

また、宅建インスペクションの調査を誰に依頼したらいいのか、どんな劣化事象が多いのか、また既存住宅売買瑕疵保険との関係など、さまざまな観点から宅建インスペクションについて理解いただけたものと思います。

セミナー後、参加された営業マンの方から鋭いご質問もいただきましたが、「そうですね!」と納得いただけてとても有意義な時間を過ごせることができました。

改正宅建業法は今年4月から施行されます。まだまだ準備不足の不動産会社さんがお見えになるという情報ももらいました。今日のようなセミナーを依頼してくれる不動産会社さんはごくわずかですが、こうした意識の高い会社さんとお付き合いしたいなぁと思いました。

多くの不動産会社は、インスペクターを厄介な奴としか思っていませんからね!

2018年3月13日