今日は午前中、春日井市で注文住宅の内覧会に立会い竣工検査を実施。昼からは名古屋市瑞穂区で建売住宅の構造検査を行ってきました。

午前の竣工検査では、注文住宅だけあって特に大きな不具合もなく予定通り3時間で行うことができました。この住宅の床下がとても綺麗で、いつも床下に入るときツナギを着るのですがほとんど汚れなかったです。

今までにないことだったので少々驚きました。どうも現場監督さんが一生懸命掃除されたようです。

どのハウスメーカーもこれ位綺麗にしておいてくれるとありがたい(^^;

午後は、「幸せいっぱい夢いっぱいぃ~~」(間違っているかも)とテレビやラジオで一時期よく聞いたク○○○ホームの分譲住宅の構造検査の依頼を受け名古屋市瑞穂区の現場に伺いました。

依頼者は、現状の現場において大きな不具合がなければ購入しようと考え、インスペクションを依頼されました。

予定の時刻に依頼者がお見えになり、簡単な説明をさせていただいてから早速検査に入りました。

現場では大工さん一人が仕事をしてます。

私:「これから現場みせていただきますので宜しくお願いします」と大工さんに言うと、

大工さん:「どれくらいかかるの?」と聞きます。

私:「そうですねぇ~、2時間くらいはかかります。」

大工さん:「えっ、そんなに!!」

私:「お仕事の邪魔はしませんので。」

大工さん:「わかりました。」

この会話から、普段この大工さんは長時間におよぶ検査を経験したことがないということがわかったのではないでしょうか。ハウスメーカーの自主検査はほとんど行われていないのでしょう。また瑕疵保険の検査も長くて30分のため「2時間」と聞いて驚かれたのかもしれません。

柱と梁の接合箇所を仕口と言いますが、この仕口に使われている金物の数が半端なく多く、やはり検査時間は2時間程度かかりました。

検査後、依頼者とハウスメーカーの現場監督、大工さん同席のもと不具合と思われる箇所を説明し是正依頼をすると、大工さんからは、「これだけしっかり見てもらえたら助かる。ちゃんと直せるからね!!」と、さっそく不具合箇所の手直しにとりかかってもらうことができました。

この状況を見た依頼者は、購入を前向きに検討したいと私に話してくれました。

「ハウスメーカーさん、しっかり検査していい家を売ってくださいょ!!」と思いながら帰路につきました。

2017年9月23日