今日は、愛知県江南市で築1年6ヶ月の売れ残っていた建売住宅の購入を検討している方から依頼をうけホームインスペクションを行ってきました。

建設したハウスメーカーは、早く売りたいので購入希望者がホームインスペクションを希望したらすんなりと診断を受け入れる傾向があるようです。

しかし、最近はホームインスペクションを拒否する大手建売メーカーはほぼないという印象ですので、ホームインスペクションをやろうかどうか迷った時には、「やる」を選択することをお勧めします。

よく、思いのほか費用が高いので二の足を踏んでしまう方がいるようですが、こう考えてみてもらえば決して高くはないと思います。

例えば、住宅価格2,000万円。ホームインスペクション費用10万円。とします。

ホームインスペクション費用の住宅価格に対する割合はわずか0.5%。この0.5%の費用が高いか安いかという判断は人それぞれですが、割合からしてみたら微々たるものです。この費用をかけなかったことで2,000万円とはいいませんが損した気分を一生味わなければならなくなるかもしれません。

話しが反れましたので戻しますと、、、

今日、ホームインスペクションをした住宅の床下に進入すると、築1.5年ならではのこんな事象が見られました。

床を支えているプラ束が床スラブコンクリートから浮いてしまっています。

これは完成から1年6ヶ月のあいだに、床材の主に大引きという部材の反りが原因でプラ束が浮いてしまったにちがいありません。

このプラ束は、コンクリートへはボンドによる接着固定されているため、木材に反りなどの変位が発生すれば簡単にコンクリートから剥がれてしまいます。

この状態を放置しておくと床鳴りが発生する可能性が高くなります。床鳴りが発生すると非常にギーギー、ギシギシといった異音が気になって快適に暮らすことができません。

これから家を建てようと考えている方への提案です。プラ束や鋼製束のコンクリートへの固定は、接着剤とコンクリート釘を併用した固定をお勧めします。

建売住宅を購入する方は、もちろん「ホームインスペクション」で床下のチェックをお勧めします。

2018年5月3日