9月9日(土)に、大手インスペクション会社がセミナーをするという。タイトルは「施工不良はここで防ぐ!着工前・工事中のチェックポイント」。素晴らしいタイトルだ。これから住宅購入の人に役立つ内容だと思う。

日経ホームビルダーの調査において、新築住宅に携わる人たちが「今後、新築戸建て住宅の施工トラブルは増える」と回答していることから、このセミナーが開催されるに至ったかもしれない。

近年住宅建築では、「職人・現場監督のスキルの低下」、「職人不足」といった問題が顕在化しています。これから「家探し」、「住宅購入」、「家づくり」をと考えている人は、この手のセミナー等に参加し情報収集することを強くおすすめする。

しかし、一般ユーザーが住宅を建てるときに一番最初に気を付けなければならいポイントとして、「建築中だ!!」と思いつくだろうか?いやまず思いつかないに違いない。

まず住宅を建てようと思い立ったときには、資金のこと、建てる(買う)地域(土地)のこと、ハウスメーカーのことを思い浮かべるに違いない。こうした問題がクリアされはじめて「建築中のこと」に目がいく場合もある。

ただ、ユーザーの中に「建築中」に重きを置く人は意外と少ないことがこの仕事(インスペクション)をしていると気付く。

結局「建築中」という期間は、住宅建築の素人であるユーザーにはなかなか目を向けようにも向けれないタイミングなのかもしれない。おそらく「建築の専門知識」が非常に高い壁として立ちはだかっていることが大きな問題となっているからだろう。

しかし、依頼したハウスメーカーに仕事をまかせっきりにしてはいけないと強く言いたい。打ち合わせ不足などによる原因でトラブルが発生している住宅現場が少なくないのです。

住宅が完成し笑顔で引き渡しを受けようと思うなら、「建築中」の品質にもっと目を向けるべきだ。これから家探し、住宅購入、家づくりを考える人たちは、まず現在の住宅建築の問題点を知り、トラブルを回避するべく対策は何かを考える必要がある。このことを伝えずにはいられなかったためパソコンの電源を入れたのである。

2017年9月1日