一流ハウスメーカーと言われる会社でも、実際あなたの住宅を施工しているのは下請け業者です。下請け業者への教育がしっかりされている住宅メーカーなら品質は確保できているかもしれませんが、実際のところ、そうした住宅メーカーは非常に少なく、品質は”職人まかせ”になっていることをまず知って下さい。

この話を聞き、中には「現場監督がしっかり管理しているんじゃないの」と思われたかもしれませんね。もちろん優秀な現場監督さんが品質を守っている場合もあるでしょう。しかし、現場監督は多くの現場を担当しており、品質管理より工程管理がメインとなってしまっていることがほとんどです。

今まで私は、何十社というハウスメーカーの住宅を建築中に検査しましたが、指摘箇所が「0(ゼロ)」だったことは1度たりともありません。どの現場にも大なり小なり何らかの不具合事象(施工基準外の施工)が存在しているのです。

こうした現実があることを知ってしまうと住宅メーカーだけにあなたの家づくりをまかすことはリスクがあることがわかっていただけると思います。

昔も今も確かな住宅を建てるためにはある程度のリスクヘッジが必要なのです。